信じる神はそれぞれの自由!デリーのバハーイー教寺院(ロータス・テンプル)
ヒンドゥー教の国につくられた、一風変わった新興宗教の寺院
デリーには、1986年に建てられたバハーイー教の寺院があります。
バハーイー教とは、人類の平和統一と宗教・科学の調和を説く、イラン起源のイスラム系新興宗教で、世界の全ての大宗教の創始者(イエスやムハンマド、釈迦など)も神の啓示者であるという創始者バハオラの考えにもとづくものです。
他宗教も排除しないという寛容な思想が特徴で、新興宗教としては珍しく、相手を改宗させる目的での布教活動が禁止されています。
イスラム教から派生したこのバハーイー教ですが、現在、イランやイスラム諸国からは迫害されており、イスラエルのハイファにあるカルメル山に本部を持ちます。
デリーにあるこの特徴的な寺院には、誰もが祈り瞑想することができる、万人向けに開かれた礼拝堂があり、訪れた人はそれぞれの信じる神に祈りを捧げることができます。
白大理石で造られた巨大な蓮の花の形をした寺院は、一度見たら忘れられない容姿を持ち、その外観から別名「ロータス・テンプル」とも呼ばれています。