【いろんなシヴァ神を見に行こう!】海の上の世界遺産エレファンタ島の石窟寺院
▲石窟寺院の入口
世界遺産エレファンタ島への行き方
海の上の世界遺産
1987年に世界遺産に登録されたエレファンタ島は、ムンバイシティから北に約10kmの、ムンバイ湾の真ん中にあります。
島へはインド門の裏手から船が頻繁に出ており、片道約1時間で行くことができます。
ちなみに船の出航時間は決まっておらず、満員になると出発しますので、ゆとりを持ったスケジュールを組みましょう。
ムンバイから船に乗って行こう
▲ムンバイの船着き場
心地よい潮風を感じながら行き交う大小の船を眺め、どんどん小さくなっていくインド門や、ムンバイのランドマーク的な建物タージマハルホテルを見ていると、なだらかな岩山を持つエレファンタ島が見えてきます。
▲だんだん小さくなるムンバイの街
エレファンタ島の名前の由来
「エレファンタ」とはポルトガル語で「象」のことで、この島を発見したポルトガル人が、遠くからみた島の形が象に似ていたのでそう名付けたそうです。
(実際に見てみるとあまりそうは思えないのですが、船から島の形をご覧になってみてください。)
また、島に大きな象の彫刻があったためとも言われています。こちらの方が説得力がありますね。
岩山を登って寺院の入口へ
世界遺産のヒンドゥー石窟寺院は山の上にあり、古くから地元の人々の信仰の対象となってきました。
船着き場から桟橋を渡って参道の入り口までは歩いて10分くらいです。岩山の標高は200mほどで、参道から山の上の石窟までは100段ほどの階段を登っていきます。体力的に不安であれば、有料ですが人力の籠を利用することもできます。
参道の階段には両脇にお土産屋さんがぎっしりです。店を冷やかしながら登っていくと、石窟寺院の入口に着くでしょう。
ひたすら岩を掘ってつくられた、7つの石窟寺院
石窟はヒンドゥー教の絶対神シヴァを祀った大規模なもので、この場所で修行していた僧侶たちが5~8世紀につくったと言われます。岩山をひたすら掘って7つもの石窟寺院をつくったのですが、残念ながら、16世紀にこの寺院を発見したポルトガル人によって多くが破壊されてしまいました。
ただ、第1窟は破壊を免れており、シヴァとパールバティの結婚や、踊るシヴァの像、エレファンタ島の名物となっている巨大なシヴァ神の三面像を見ることができます。
▲シヴァ神とパールバティの結婚
▲踊るシヴァ神
▲怒れるシヴァ神
▲三面のシヴァ神。マハーシュムールティ。
ところどころ破損してはいるものの、石窟の迫力と石像の精巧さは、1500年も前に岩山を掘ってつくられたとは思えないもので、様々な姿のシヴァ神が、躍動感たっぷりに彫られているのを見ることができます。
ぜひ実際にエレファンタ島を訪れて、ご自身の目でお確かめください!