インド人のポーターは身体能力が高い!?

インドで夜行列車を利用した時の話です。

夜10時頃にコルカタを出発し、翌日の7時すぎにヴァラナシに着いたのですが、列車から降りると何やらインド人のおじさん4・5人が、こちらを向いて待っています。

彼らは、私たちの荷物を運ぶために来てくれたインド人のポーターさんでした。

眠い目をこすりながらキャリーケースを預けると、それがヒョイとおじさんの頭の上に。

驚くことに、彼らは自分の頭に次々と私たちの荷物を乗せていきます。

 

大きな荷物はポーターに

▲荷物を運ぶポーター

私たちは総勢12名のグループでしたが、最終的には全員分のキャリーケースがおじさんたちに委ねられることとなりました。

頭に乗せたケースを片手で押さえ、もう一方の手でひとつを引いて、こともなげに歩いていきます。

ホームの階段を上り、駅前のロータリーに出るまで、終始おじさんの後ろから自分の荷物の安否を確認し続け、どこかで落とされてしまうのではないかと、内心ヒヤヒヤしていました。

そんな不安をよそに、おじさんたちはスイスイと人ごみをすり抜けていきます。

頭にのせたキャリーケースも、揺らぐことがありません。

よく考えてみれば、混雑の中で大きなキャリーケースを転がすのは自分も面倒だし周りにも迷惑なので、このサービスはとても合理的です。

もともとバランスに優れているのか、それとも仕事を手に入れるために培われた能力なのか分かりませんが、日本人には出来ない見事な技ではないでしょうか。

多少のチップを払ったとしても、この光景は一見の価値ありだと思いました。

 


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