【幻の都ハンピ】南インド・カルナータカ州デカン高原にたたずむ巨大な寺院遺跡
▲デカン高原の奇岩・巨岩連なる広大な荒野にあるハンピ遺跡
デカン高原の奥地に広がる幻の都ハンピ遺跡
黄金海岸(ゴールドコースト)ゴアより西へ300km、南インド最先端の都市バンガロールから北西へ380km。
サトウキビ畑やバナナのプランテーションを通り抜け、デカン高原の乾いた大地を走り抜けると、奇怪な巨石群が目に飛び込んできます。
カルナータカ州ハンピ。14~16世紀にこの地で栄えたヴィジャヤナガル王国の都。
その後のイスラーム勢力によって滅ぼされた幻の都です。
▲ハンピ遺跡内にあるヴィルパークシャ寺院
▲ハンピ遺跡にあるナラシンハ象(ビシュヌ神の化身)
▲ハンピ遺跡にあるヴィッタラ寺院。神様が乗る山車型の寺院。
▲ハンピ遺跡にあるエレファントステイブル(象舎)。象はかつては戦車として活躍していました。
世界遺産でありながら、辺境にあるため、観光客で混雑しておらず、じっくり遺跡を堪能できます!
1986年に世界遺産に登録された見応えのある遺跡群ですが、アクセスが悪いため、それほど観光地化されておらず、まだまだ日本人ツーリストにも馴染みがない遺跡です。
しかしながら、この迫力ある遺跡は、間違いなくインドナンバー1!
26k㎡(東京都品川区の面積と同等)と広範囲な敷地に、主な寺院遺跡や宮殿遺跡だけでも40以上あります。
主な見どころも東の遺跡群、南の遺跡群、カマーラプラム村遺跡群と広範囲に分かれていて、
2~3日かけてじっくり見学したい遺跡です。
デカン高原に広がる雄大な遺跡
広大な荒地に、奇岩がゴロゴロ転がり、その中に点在する美しい彫刻が施されたヒンドゥー教の寺院の数々。
荒涼とした大地に溶け込むように融合された美しい石彫美は必見です!
まさに「兵どもが夢の跡」。乾いた大地の木陰に腰を下ろし、当時の繁栄ぶりに思いを馳せてみましょう!
時折吹く涼しい風が最高のアクセント。遺跡巡りはやっぱり最高ですね。
遺跡周辺は閑散とした静かな村ですが、車で30分ほどにホスペットという町があり、ここにはホテルなど宿泊施設が整っています。
バンガロールからはバスや列車でアクセス可能(約10時間)で、ゴアからはバスで8時間ほどです。
▲バーダミ遺跡とアガスティア湖
▲バーダミの石窟寺院
もうひとつの世界遺産パッタダカル遺跡
また、ホスペットの街から100kmほど北上するとバーダミという町があり、この街の郊外にパッタダカルという、とても見応えのある遺跡群があります。
こちらは7~8世紀の寺院群。
アクセスは不便ですが、荒涼とした大地にたたずむ石彫寺院群や石窟寺院群の数々を目にした時の感動はひとしお。
▲ハンピ遺跡北部を流れるトゥンガバドラー川。雄大な大自然です!
遺跡マニア必見!世界でも有数の巨大遺跡ハンピ!
遺跡が好きな方には、この「ハンピ」と「パッタダカル」は本当におすすめです!
この荒涼とした地に残る巨大遺跡群は、インドで最も見応えのある遺跡です。
世界中探しても、これほどのスケールのある遺跡にはなかなか巡り会えません。
まさに幻の大遺跡です!