驚愕のインド式弁当配達人!!『ダッバーワーラー』

こんにちは! いい旅です。暑い日が続きますね。暑いのでお弁当作りをサボりがち・・・ ランチでは、ついつい冷たいものやサッパリしたものに目がいっちゃいますね~

お弁当といえば、インドには凄い弁当配達人がいるんです! 商業都市ムンバイでは、IT系などのエリート達が利用する弁当配達のシステムがあり、126年前に一人の銀行員のニーズによって始まったのだそうです。家庭から集められた温かいお弁当を、配達先の最寄駅まで運び、ご主人の職場やお子さんの学校などに配達されるんですよ~ インドにはファストフードの文化がなく、きちんと調理された温かいものを食べるという食文化があるので、このような弁当配達システムが成り立つのですね。

 

お弁当箱(ダッバー)

▲これがインドのお弁当箱。こちらは3段ですが、4段・5段もあるのです!中蓋もついてます。

 

配達人はダッバー(お弁当)ワーラー(運ぶ人)と呼ばれ、約5000人のダッバーワーラーによって1日1日20万個のお弁当が家庭から職場へ配達されているのですが、ハーバード大学の分析によると、これがなんと600万個にひとつしか配達ミスがないという驚愕の確率! ほぼミスなく配達されているのです!! 恐るべしダッバーワーラー・・・

ダッバーワーラー CREDIT BY Challiyan

▲自転車でお弁当を運ぶダッバーワーラー           CREDIT BY Challiyan

 

お弁当箱を入れている袋や目印で正確に記憶し、確実にお届けするダッバーワーラー、毎日決まった時間にお弁当がピックアップされ、決まった時間に配達されます。そして午後になると、決まった時間に回収され、家庭へと戻るのです。どんな理由があろうと、決まったスケジュールは変更されないので、お弁当が間に合わないからといって待ってはもらえないのです・・・ 時間にルーズであいまいなインド人のイメージからはかけ離れていますね~!

 

ダッバーワーラー CREDIT BY H.sanat

▲自分の顧客の分だけ担ぎます!               CREDIT BY H.sanat

以前、イギリスのチャールズ皇太子がダッバーワーラーの仕事を見学した際にも、訪問時間が厳密に指定されたそうです! 皇太子のために時間を調整するということもしないのですね・・・

この弁当配達システム、ひと月で約5000ルピー、日本円にすると10,000円位だそうです。インドにしてはちょっとお高い!

インドのお弁当箱、日本でも手に入るのはご存じの方もいらっしゃると思います。中蓋があって密閉されるので、何気に便利! どこかで見かけたら、手に取ってみてはどうでしょう?

DABBA 映画『めぐり逢せのお弁当』より

▲インド映画『めぐり逢せのお弁当』に登場するお弁当

 


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