【インド旅行記】お釈迦様(ブッダ)ゆかりの地をめぐる旅に行ってきました。
▲ブッダの足跡を辿る旅は、ブッダの生誕地ルンビニから
皆さんこんにちは。いい旅の松澤です。
今回私は、お釈迦様(ブッダ)の歩いた道を辿る旅に行ってきました。
ただ写真を見ると単なる石積みだったりするのですが、どれもブッダゆかりの大切な遺跡です。
写真を見ながら、ご案内したいと思います。
お釈迦様(ブッダ)生誕の地、ルンビニ
シッダールタ(お釈迦様の元の名)は約2500年前、カピラヴァストゥという都の王家に生まれました。
何一つ不自由することのない王子として生まれた彼は、「人はなぜ死ぬのか」「人の幸せとは何か」という疑問を持ち、出家して修行の末に悟りを開き、仏陀(目覚めた人)と呼ばれるようになったといわれます。
生まれた時からすでに非凡な赤ん坊だったようで、有名なエピソードに、お釈迦様は生まれてすぐに7歩歩き、天と地を指して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と言ったというものがあります。
この像はその伝説に則ったもののようですね。
▲お釈迦様生誕の様子を表した象
日本ではスープで有名なスジャータ村
出家したシッダールタが苦しい修行に明け暮れ、体を痛め続けて弱っているところに、スジャータという少女が食事を与えたといわれます。
おかげでシッダールタは力を取り戻し、体を痛めつけるだけが修行ではないと知り、悟りを開くことになります。
その時スジャータが与えたのはミルクがゆだったようですが、日本ではスジャータといえばカップスープということになっていますね。
▲スジャータ村の風景
ブッダが 初めて説法を行った、サールナート(鹿野苑)
サールナートは、悟りを開いたブッダが初めての説法を行ったとされる場所です。
ちなみに説法を聞いたのは、たった5人の弟子と鹿たちだったといわれ、これが鹿野苑(ろくやおん)といわれる所以です。
今回の旅ではサールナートを訪れていないため、写真は他の時のものです。
▲サールナートのストゥーパ
▲現在も多くの僧侶が集まる
温泉が湧くブッダ教団の本拠地、ラージギル
ラージギルは、インドでは珍しい温泉が湧く場所で、ブッダの弟子となったビンビサーラ王がブッダに会う前に訪れたといいます。
現在はヒンドゥー教の聖地となっており、ビシュヌ神と奥様のラクシュミーをまつるラクシュミー・ナラヤン寺院が立っており、多くの人々が温泉に集まってきます。
ちなみにインドでの温泉の楽しみ方は、服を着たままお湯を浴びるというものです。日本とは大分違いますね。
(ガンジス川の沐浴と同じく、男たちはたいてい上半身裸になっています)
▲珍しい温泉を求めて人々が集まる、温泉精舎(ラクシュミー・ナラヤン寺院)
▲代わる代わる温泉の湯を浴びる人々
祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…、」平家物語冒頭の文章に登場する、祇園精舎です。
かつての大国コーサラ国の首都マヘートの郊外にあり、インドでは祇園精舎ではなくサヘートといいます。ブッダは24年の間、毎年ここで雨季を過ごして説法を行い、ラージギルの竹林精舎との間を行ったり来たりしていたそうです。
今回の旅行でも雨に降られましたが、仏陀は雨の中この場所で、人々に説法を行っていたのですね。
▲祇園精舎(サヘート)
▲これが有名な、祇園精舎の鐘
ただ、これは日本の仏教団体が建てたものです。ブッダの時代に祇園精舎に鐘があったかどうかは未だ不明です。
竹林精舎(ちくりんしょうじゃ)
竹林精舎はビンビサーラ王が寄進した、ブッダと弟子たちのための居住地です。ブッダ教団はここから始まり、インド各地へ布教の旅に出ました。
今では竹が少なくなったそうですが、それでもまだ竹林精舎という名の由来を見ることができます。
▲竹林精舎(ちくりんしょうじゃ)
▲今でもまだ竹が見られる
ブッダ入滅の地、クシナガル
悟りを開いた後、数十年に渡って人々に説法を行ったブッダは、ついにこの地で入滅(にゅうめつ)することになります。
クシナガルには涅槃堂(ねはんどう)という建物があり、中には涅槃仏(ねはんぶつ)が安置されています。
▲クシナガルの涅槃堂
▲涅槃仏
▲涅槃仏
ブッダの歩いた道を辿る旅は、いかがでしたでしょうか。
インドはとても広いので、実際にブッダの足跡を辿るのは難しいことですが、ひとつでも訪れたら、インドで息づいた仏教の息吹を感じてみてはいかがでしょうか。
最近では、手塚治虫氏の名作「ブッダ」が、アニメ映画にもなっています。
映画を見てからこのページを見ると、親近感を持ってご覧になれるかもしれませんね。