【インド旅行記85『雲のすみか』メガラヤ第18弾♪ムンバイの弁当配達人『ダッバーワーラー』の仕事ぶりを見る!】
こんにちは! いい旅インドです。
インドの山奥から大都会のムンバイに下山し、市内を観光中♪ 今回はムンバイ名物の弁当配達人『ダッバーワーラー』をご紹介しますよ~!
▲駅前でたむろしているダッバーワーラー達、白い帽子がトレードマーク
以前にもブログに書きましたが、大都会ムンバイではIT系のエリートやその子供達のために、家庭から集められた温かいお弁当を企業や学校に配達する人達がいるんです。それがダッバー(弁当)ワーラー(運ぶ人)なんです!
▲集められたお弁当には記号など目印が書かれています
▲担当者にしか解読できないかも!
各家庭に担当者がいて、目印や弁当の入っている袋などで正確に記憶しているので、間違いがないんですって。それをハーバード大学が分析したことがあるのですが、600万個にひとつの配達ミスだったとか!? 1日に約20万個のお弁当が、約5000人のダッバーワーラーによって確実に届けられています!
▲自分の担当のお弁当をまとめています
▲こちらは新人さんで、先輩から教わっているらしいです
この驚愕の確率でほぼミスなく運ばれるお弁当が映画にもなりましたね。『めぐり逢せのお弁当』という映画では、このほぼないミスによってめぐり逢った若い主婦と初老のストーリーが描かれていますので、興味のある方はチェックしてみて下さいね♪
▲インド映画『めぐり逢せのお弁当』に登場するお弁当
インドにはファストフードの文化がなく、きちんと調理された温かいものを食べるという食文化があるから、このような弁当配達システムが成り立つのですね。そういえば、いい旅のインド人達もお昼になるとお弁当をレンジで温めて食べていますよ!
ただ、この日は土曜日だったので、お弁当の数がとても少なかったんです。平日の1/10位らしく、活気のある風景を見れなったのがちょっと残念・・・
▲確かに余裕がありそうですね!
この弁当配達のシステムはひと月で約5000ルピー、日本円で約9,000円位とちょっとお高い! 毎日決まった時間にお弁当が集められ、決まった時間に配達され、どんな理由があろうと時間は変更されないそうです。かつて、イギリスのチャールズ皇太子がダッバーワーラーの仕事を見学した際にも、訪問時間が厳密に指定されたとか。時間にルーズなインド人のイメージとは違って、それぞれがプライドを持って働いているのですね★
▲これくらい余裕って感じ?
こんなふうにお弁当配達のシステムがあるのは、広いインドといえどもムンバイだけ!世界にも他にないかもしれませんね。
ムンバイの高層ビル街の1シーンです♪