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【2017年版】ブータンの治安はどうなの?首都ティンプーの街を一人で2時間歩いてみました。

黒崎 康弘

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いい旅ブータン 黒崎康弘

「幸せの国」として知られるブータンの、実際の治安はどうなのでしょうか。

実際に、首都ティンプーの街を一人で2時間歩いてみたので、その時の様子をご紹介します。

ティンプーの街を歩く

ブータンではガイドさんが常に一緒なのが基本ですが、例外もあります。

視察でブータンに行き、そのままティンプーに移動した際、ガイドさんもドライバーさんもティンプー在住のためホテルに泊まらず、午後には家に帰りました。

着いたばかりなので休めるようにとの配慮でしたが、ちょうどいい機会なので、夕食までの間一人でティンプーの街を歩いてみました。

道と車

首都とはいっても、ティンプーの街はさほど大きくないため、十分歩いてまわることができます。

道も簡単で、中央の大きな通り沿いに歩けばいいので、まず迷うことはないでしょう。

大きな通りは車が多いものの、一方通行になっていて目立った混乱はありません。

ブータンは最近になって車が増えたため、運転技術が未熟で安全意識が低いとも聞きますが、割と整然と車が流れている印象を受けました。

特にクラクションを鳴らすでもなく、静かなものでした。

 

ティンプーの街

▲ティンプーは首都だけあって、車の数が多い

話に聞いていたとおり、信号機はひとつもありませんが、一か所だけ交差点の中にお巡りさんが入って交通整理を行っており、それで十分のようです。

見ていると、ちょうど犬が交差点に入っていってしまったのですが、それもするすると通り抜けていきました。

交通整理の交差点

▲交通整理の交差点

街の人々

街を歩く人々も、非常に穏やかでのんびりしたものです。

ちょうど夕方で、会社や学校帰りの人たちが多かったのですが、ブータン人らしく急がずゆっくり歩いていました。

学生さんが歩いてきたので地図を見せて道を尋ねると、二人で親切に教えてくれました。若い人ほど英語がよく通じるため、安心して話しかけることができます。

また、顔立ちが日本人に似ていて、着物のような衣類(ゴやキラ)をまとっているためどこか親近感があり、うっかりすると日本語が通じるようにも思えてしまいます。

民族衣装を着て歩く人々

▲会社帰りの人々

ショップなど

路上ではちょっとしたフルーツなどを売っていて、通り沿いには小さな店がたくさん並んでいますが、街を歩いていて声をかけられたり、何かを売りつけられるということは皆無でした。

これはちょっと画期的なことで、他のアジアではこうはいきませんが、ブータンでは放っておいてくれたので、一人マイペースで街をブラブラすることができました。

民芸品や仏具の店などがありますが、基本的にブータンの店員はあまりものを売る気がないので、こちらが店に入っても静かなものです。

ティンプーのホンコンストリート

▲ティンプーの香港ストリート

いくつかの店をのぞいた後、夕食まで時間があったため、同じところをぐるぐる歩いていましたが、街には何ら変わったことがなく、いつまでも穏やかな時間が流れるばかりでした。

率直に言って、これだけ緊張せずに歩ける首都は、かなり珍しいのではないかと思います。車に気をつけさえすれば、ティンプーの街は、のんびり気ままに歩くのに適しています。

ティンプーの民芸品店 

▲ティンプー市内のショップ

夜の様子

ティンプーには、一応クラブやカラオケといった夜の遊び場があるようです。今回は見に行っていませんが、そうした場所に行く時はガイドさんにつき合ってもらいましょう。

念のために書きますと、深夜や明け方については外出するべきではありません。

日中はゴロゴロ寝ている犬たちが活発に動き出すためで、野犬がうろつく暗い夜の街を歩いてもいいことはないためです。

そのため、どうかすると日中よりも深夜から明け方にかけて街がうるさいのがティンプーの特徴です。私が滞在した時は、ニワトリが鳴くより先に、犬が吠えて走り回っていました。

丸まって眠る犬

▲昼間は寝ている犬が、夜になると騒ぐ

観光時の注意点

このようにブータンの治安は日本や他のアジアより格段によいのですが、それでも多少は気をつけるべきことがあります。

基本的に禁煙

まず、公共の場所での喫煙は法律で禁止されています。違反すると外国人でも捕まってしまうため、普段タバコを吸う方は忘れないようにしましょう。

ホテルの部屋などで喫煙する分には問題ありません。

荷物の管理はしっかり

ブータンでは、学校を卒業したのに職につけない若者が増えているようです。

もとは農業が中心だったため仕事が足りないようで、そうした人が旅行者の荷物を狙うのは十分にあり得ることです。

こと荷物の管理については、他の国と同じように気を抜かず行うべきだと思います。

撮影

仏間では撮影禁止ですし、僧侶の写真を勝手に撮るのも望ましくありません。

安全とは少し離れますが、ゾンやラカンを訪れる時は、写真を撮る場所に気をつけましょう。

まとめ

実際に街を歩いてみて感じたのは、他のアジアの国や日本と比べても、ブータンの治安は相当いいということです。

海外旅行で最低限必要な注意は怠らず、ブータンならではの注意点さえ覚えておけば、ちゃんとブータンの旅を楽しむことができることでしょう。

何といっても、基本的にガイドさんが一緒にいるというのが、ブータン旅行の安心材料でしょうね。